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● 動物の持つ癒しの力


なぜ人間は、ペット、他の動物を愛玩するのでしょうか?

牛や馬、鶏といった家畜を飼うのは、非常にわかりやすいです。
彼らは、畑を耕す労働力に使われたり、移動手段に用いられたり、食用にされたりします。

また、例えば、犬の場合だと、人間の周りで残飯等あさっているうちに、
共生するようになったのではないかと言われています。
共生することで、犬は食料を得、人間は侵入者や他の動物が近づくと吠えて知らせてもらえるというセキュリティーと、
狩猟の手伝い役というお互いにとってのメリットがあったゆえ、一緒に暮らすことになったようです。
あと、暖房用という説もありますね。抱いていると暖かいですから(笑)。

ただ、そういった実用的な関係だけでなく、動物との心の関係も古くからあったようです。
動物との関わりが心身の健康を向上させる場合があり、
これを「動物介在療法」アニマルセラピーと呼びます。

人間は、ペットといると「気持ちが和らぐ」 のです。

ペットを撫でたり、抱きしめたりすることで、ストレスが解消されることがわかっています。
一番、わかりやすいのが血圧で、飼っている犬や猫を撫でるだけで、血圧が低くなります。
ある調査によると、ペットを飼っている人は、飼っていない人よりも病院への通院回数が、20%少ないという報告もあります。
高齢者や自閉症の人に愛想のいい犬や猫などを会わせると心を開くということも多くあります。

こういった動物との交流による心身への良い影響は、古くから医療現場でも使われてきました。
最も長い歴史を持つのが「乗馬療法」。
一説には古代ローマ帝国時代にまで起源をさかのぼり、戦争で傷ついた兵士たちのリハビリに乗馬が用いられていたそうです。
19世紀にはパリで乗馬がマヒを伴う神経障害に有効な療法であるという報告がなされ、
それ以来、治療法のひとつとして意識的に用いられるようになりました。
現在では乗馬療法は完成された治療システムとして考えられ、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストリア、日本など、
世界各国で主に身体的なリハビリを中心に治療に活かされています。

現代人がペットを飼う目的は、そのほとんどが「癒しを求めて」と言っていいでしょう。

現代日本では、犬の本能である
「あやしい人を見かけたらワンワン吠える」
という番犬としての役目さえ、ご近所迷惑として嫌がられます。
よって、犬も実用というより“癒し”のために飼われているといえます。

読売新聞が行った「ペットに関する世論調査(2001.4.12)」によると、動物を飼うことが好きと答えた人の割合は約60%。
その理由も「気持ちが和らぐ」が約半数、「子どもの成長や情操教育に役立つ」約25%、
「寂しさがまぎれる」約13%などの結果が出ました。

ペットは、孤独な現代人の友だちになり、相談相手になってくれます。
人間というのは動物学的に言えば、猿の一種です。
猿は他の仲間と交流することによって、精神的に成長していきます。
何らかの事情で仲間から引き離された猿は、重度の精神病・神経症になることが知られています。

現代社会の、孤独になりがちな人間の仲間、友だちになってくれているのが、ペットと言えますね。
彼らとの交流は、人の心を癒してくれるのです。


ただ、あまりむやみにペットセラピーや、動物を飼う事をオススメはしません。
動物の世話というのは、実に大変であったりしますからね。
世話が大変になり、手に負えなくなったという理由から、ペットを捨ててしまう人も大勢います。
毎年、たくさんの犬、猫が、保健所で殺されているのは周知の事実です。

それに動物好きじゃない人にとっては、セラピーは逆効果になるでしょう。

私もそのうちペットを飼いたいですが、アパート暮らしで飼えないため、
街で猫をにゃんぱして、癒しを求めています(笑)

にっこり 

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